NHK、出演者に“シロ誓約書”求める 薬物、反社などで大混乱はもうゴメン

 NHKは13日、東京・渋谷の同局で定例会見を開き、4月以降、番組出演者に対して、薬物使用などの犯罪行為や反社会的勢力とは無縁であることを誓約する文書提出を求めることを明らかにした。

 NHKは、昨年は大河ドラマ「いだてん」に出演中だったピエール瀧(52)や、今年の大河「麒麟がくる」に出演予定だった沢尻エリカが薬物事件(いずれも起訴され有罪判決)を起こし、降板、代役を立てての撮り直しを余儀なくされた。

 木田幸紀総局長はこうした事例を踏まえて局内で検討した結果として、チェック体制を厳格化すると表明した。

 4月以降、定時番組の出演者に対し、正式契約の前に、薬物使用やそれを疑われるような事実がないこと、反社会的勢力との交流がないことなどを誓約する書面を、出演者本人と所属事務所に提出してもらうとした。「出演にあたってのお願い」との形式で、確認書類として提出を求める。

 木田総局長は「NHKは犯罪行為や反社会的勢力との関係を容認できません。従来以上に、より確実な形でチェックを実行してゆくということです」と説明。「一定の抑止効果はあると考えております」とした。

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