雪組トップ娘役の真彩希帆 涙の退団会見…トップスター望海風斗と同時退団
10月に宝塚歌劇団を退団することを発表した雪組娘役トップの真彩希帆(まあや・きほ)が18日、兵庫県宝塚市内で退団会見を行った。10月11日に東京宝塚劇場で上演される「fff-フォルティッシッシモ-~歓喜に歌え!~」「シルクロード~盗賊と宝石~」千秋楽で、雪組トップスターの望海風斗と同時退団する真彩は「最後まで精いっぱい、望海さん、雪組の皆さんといい舞台を作れるよう精進して参ります」とあいさつした。
17年から相手役を務めた望海については「自分が成長するチャンス、鍵をいつも与えて下さった方。トップ娘役として、相手役になるとお聞きしてから、本当にいろんなことを教えて下さった。芸事だけではなく、一番最初に言っていただいた『1人の女性として美しく成長して欲しい』という言葉が頭に残っています」と思いを明かした。
白いドレス姿だった真彩。コンビお披露目だった17年の全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」の初日の際、「1人の女性として-」の言葉とともに贈られたネックレスをファッションポイントに挙げ、「一生の宝物」と笑顔を見せた。
望海が退団するときには、自身もと考えていたという。「(昨年9月に)『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の製作発表が、全国ツアーのお稽古の最中にあって、製作発表の後、ホテルの部屋で望海さんから『ちょっといい?』と(退団の)お話をいただいた」と明かし、「『一緒にやめていいですか』とお聞きしたら、『そういう風に言ってくれるなら私も本望です』と言って下さって、すごくうれしかった。大好きな方と一緒に始まって、一緒に終わるというのが強くあった」と振り返った。
2012年4月の初舞台以来、5組のすべてを経験した真彩は、17年1月から組替えとなった雪組のことを聞かれると「特別な場所」というと感極まり、「泣けてきちゃった」と涙ぐんだ。「雪組に来て、1人の男役さんの相手になるという夢がかない、(以後は)望海さんがいらっしゃっての真彩希帆と思ってやって参りました。奇跡的だと思う。大好きで尊敬してる方のお隣でやれたのは。神様ありがとう、望海さんありがとう、宝塚の皆さんありがとうという気持ち。望海さんのとなりにいることが生きてきた中の一番の幸せです」と笑顔に戻って言い切った。
望海とのコンビの歌唱力は宝塚史上でも屈指とされる。退団後に話が及ぶと、真彩は「今は望海さんについて雪組の皆さんといい舞台を作るのに、頭がいっぱいになってるので。必要とされたら現れるのではないかな。歌うことは自分の一部。舞台に立つ、立たないは別に日常的に歌ってるんでは。私、まだまだ人生わかりませんね」とおどけたように話した。
最後に結婚について聞かれると、薬指に指輪のない左手を見せて「ないですが」と前置きしつつ、「私自身、大家族で育ってるので、いつかは結婚したい、子供を産みたいなと思っていますが、まだ予定はないです」と笑顔でコメントした。