政府は４月３、４日に東京都内で開く国際女性会議「ＷＡＷ！」に、８０年代の男子マラソンで日本勢の好敵手だったタンザニアのジュマ・イカンガー氏（６２）をパネリストとして招待すると決めた。政府関係者が２４日明らかにした。同国で進めている女性選手の支援活動を報告してもらい、スポーツ界における女性の地位向上につなげる狙いで、４月３日、スポーツ界での男女の差別待遇改善をテーマとする討論会に出席予定だ。

　８３年の福岡国際マラソンで瀬古利彦氏（６３）と繰り広げたゴール前のデッドヒートで名高いイカンガー氏。「スポーツは男性がするもの」との考え方が根強いタンザニアで、女子陸上の普及に取り組んでいる。１７年に同国初の女子陸上大会を日本の国際協力機構と企画。大会をきっかけに選手にスポンサーが付き練習環境の改善につながったという。