小沢氏が苦言、人事院や会計検査院の独立性は?「総理の『おべっか機関』になった」
国民民主党の小沢一郎衆院議員が25日、公式ツイッターを更新。政府が黒川弘務東京高検検事長の定年延長を閣議決定し、法務省が「口頭」で決裁したことが判明して物議を醸している中、1980年に当時の政府が「検察官には国家公務員法の定年延長規定が適用されない」との見解を記した文書が発見された報道を引用し、従来の見解を翻した人事院の姿勢を嘆いた。
小沢氏は「人事院は、これまで『検察官には国家公務員法の定年延長規定が適用されない』としてきたにも関わらず、保身に必死の総理からの強い意向を受けて、総理のお友達を何としても検察トップに据えるべく、急転直下の手のひら返し。『独立性』が聞いて呆れる。救いようがない。恥を知るべき」と断罪した。
また、小沢氏は会計検査院についても「『桜を見る会』のずさんな会計経理にひたすら沈黙。1万人の招待者名簿が即刻廃棄されていたのに総理が怖くて注意もできない」と指摘。「人事院も会計検査院も、その性質上、強い権限を与えられた独立性の高い機関のはず。その権限をしっかりと行使し得なければ、組織として死んだも同然。こうした機関までが、総理の『おべっか機関』に成り下がった」と憂慮した。
小沢氏の投稿に対し、「国民の理解を微塵も得られないような人事を強行する神経を疑う。検察が下す判断は今以上に全て信用できなくなりますよ」「まともなリーダーなら検察組織の独立性・透明性を保つためにこんな人事は行わない」「この国には正義はないのですか」「そんな事がまかり通るなら総理の任期延長ができる」「独裁国家への入口」などと危機感を示すリプライが続いた。