【The LDH Times】佐藤寛太 進化止まらぬ劇団EXILEの末っ子
劇団EXILEの最年少・佐藤寛太(23)の進化が止まらない。現在放送中のテレビ東京系「駐在刑事Season2」(金曜、後8・00)で東大卒のエリート刑事を演じており、終了後は休む暇もなく、4月期の日本テレビ系「美食探偵 明智五郎」(日曜、後10・30)に出演予定。冬から春へとドラマをはしごする末っ子が、原点からLDH流のエンターテインメントの魅力までを語り尽くした。デビュー6年で積み上げた“演技論”をひもとく。
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-現在放送中の「駐在刑事-」の撮影現場の雰囲気は。
「アットホームな雰囲気がすごく居心地が良いです。4月から出演させていただく『美食探偵』でもエリート役。なぜかエリート役が続いていますが、普段の僕はエリート要素なしのポンコツです(笑)」
-劇団EXILE公演「勇者のために鐘は鳴る」が16日に千秋楽を迎えた。手応えは。
「劇団9人全員そろっての公演は初めてでした。2年近く考えてきた舞台で、東京公演は立ち見席もあってうれしかったです。日を追うごとに密度が濃くなっているのを肌で感じて、僕らが作った舞台を喜んでくださっている、今回は大成功だと感じました」
-デビュー6年。俳優として成長を感じる瞬間は。信念は。
「俳優はいくらやっても終わりがないんです。お芝居をするたびに俳優をずっとやっていたいと思います。成長の実感はないですが、後悔しないためにセリフを読み込んで、どの作品も『これが最後』と覚悟を決める。そんな思いで現場に向かっています」
-昔から役者志望だったか。
「中学生の頃までは理学療法士になりたいと思っていました。母方の家系が医療関係で身近に医療があったから。でも映画が好きで心の中では漠然と『俳優になれるのかな』と思っていた。『夢は何』と言われたら恥ずかしくてなかなか言えなかったですけど」
-数ある芸能事務所の中、なぜLDHを選んだのか。
「事務所がいくつもあることを知らなかったんです。EXILEさんや三代目さんのファンだったので、単純にその人たちがいる事務所へと。俳優だからここの事務所という知恵の深さはなかった(笑)。良い意味でも悪い意味でも何も考えていなかったことが良かったのだと思います」
-アーティストが多い事務所で俳優として学んだことは。
「一度にドーム規模で何万人も喜ばせることができる最高峰のパフォーマンスを身近に見させていただいていて恵まれているなと思います。俳優は多くてもキャパ2000人です。僕らにはできないことを先輩方は成し遂げている。ライブの演出から『こうやったらお客さんが喜んでくれるかも』と演技に刺激を受ける部分もある。自分の時間を削ってまでも見に来てくれるお客さんのために成長しないといけないなと毎度思わされます」
-俳優としてのターニングポイントは。
「昨年末から年明けの舞台前後がまさに、でした。毎月1本とコンスタントにお仕事を頂いていたのですが、しわ寄せがきて、仕事をやっていく上で『本当に向き合えているのか』と不安が出てきて。9人の劇団公演を通して、がむしゃらに走るのではなく、走り方とコースを考えて前に進むように頭を使うようになりました」
-今後のビジョンは。
「個人の目標は全くないんです。ただこの役は自分しか演じられないと自分で納得できる状態で現場に向かいたい。劇団としてはお客さんを良い意味で裏切るような舞台を作りたいと思いますね」
-「PERFECT AUDITION」も開催中。どんな人を求めているか。
「これまでは個人の活動がほとんどでしたが、9人で舞台をして改めてメンバーは死ぬまで付き合っていく家族だと感じた。人生をともに歩んでいただける結束感のある人、真剣に人生を歩んでくれる仲間が欲しいです」
-休日の過ごし方は。
「代官山にあるEXFIGHTでキックボクシングを週5~6日で行っています。家ではRPGゲームをメンバーとやっています。劇団EXILEのゲームLINEがあるのですが『今日は○時から』みたいな号令がかけられてネットに集合。青柳(翔)さん、八木(将康)さん、小野塚(勇人)さんの4人でやることが多いです。顔を見ていないのにずっと会っている気分なんですよ(笑)」