TDLもUSJも…テーマパークも全国で相次ぎ新型コロナ休園
新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)拡大防止のため、全国のテーマパークが相次いで29日から3月15日まで一時休園することを発表した。千葉の東京ディズニーランドと東京ディズニーシー、東京・上野動物園、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などが苦渋の決断を下した。コンサート、舞台などの休演も相次いでおり、かき入れ時の春休みを前にエンターテインメント業界にも深刻な影響が出始めている。
オリエンタルランドは28日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、運営する東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(千葉県浦安市)を29日から3月15日まで臨時休園すると発表した。両パークの長期間の休園は2011年の東日本大震災直後の3~4月以来初めてだ。
USJも同様に臨時休園すると発表。名古屋市のテーマパーク「レゴランド・ジャパン」の運営会社も同期間を臨時休園とする方針を公表した。
ディズニーランドとディズニーシーの営業再開は3月16日を予定しているが、関係する行政機関と協議して、改めて決定する。グループ会社が運営するホテルやモノレールは営業を続ける。既に入園日を指定して購入したチケットや休園中に有効期限が切れるチケットは払い戻しや期限延長に応じる。
また、東京都はこの日、上野動物園を同期間休園すると発表した。上野動物園の担当者は「パンダの見学には土日だと1000人ほどが60分近く列をなし、濃厚接触のリスクが高いと考えた。来園を楽しみにしている方には申し訳ない」と話している。
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」も同期間の休園を発表。東西のパンダの聖地がともに休園する形となった。
ほかにも、長崎・ハウステンボス、山梨県の富士急ハイランドなども同期間の休園を決定するなど、影響は全国に波及している。