イラン出身監督「金熊賞」を受賞 ベルリン国際映画祭
世界三大映画祭の一つ、第70回ベルリン国際映画祭の授賞式が2月29日(日本時間1日)に開かれ、コンペティション部門の最高賞「金熊賞」にイラン出身のモハマド・ラスロフ監督作「そこに悪はない」が選ばれた。
イランの死刑制度に関する四つの物語をオムニバスでつづった作品。死刑執行を迫られ葛藤する人々の姿を通じ、人間の尊厳や倫理観に迫った。
映画の新たな可能性を模索する目的で今年新設された「エンカウンター」部門の作品賞には、スウェーデン出身のアンダース・エドストローム監督らが京都府内の集落で撮影した「仕事と日々」が選ばれた。住民の日常をドキュメンタリータッチで描く約8時間の長編で加瀬亮や本木雅弘が出演している。