「Fukushima50」原案は故・津川雅彦氏だった

 俳優の佐藤浩市(59)、渡辺謙(60)が4日、東京・外国特派員協会で行われた、映画「Fukushima 50」(6日公開)の記者会見に出席。同席したプロデューサーの角川歴彦氏(76)は、同作の原案は、俳優で映画監督の故・津川雅彦さんによるものだったことを明かした。

 角川氏は会見で「もともとは津川さんから持ち込まれた話で、私的に撮影費を支援したりしていたが、あまりにもテーマが難しかった」と説明。「その後でこの原作本に出会って、これなら映画化できる、これに落とし込んで津川さんの夢をかなえようと」と経緯を語った。

 関係者によると、2011年の東日本大震災を取り扱う映画の製作企画が津川さんから角川氏に持ち込まれ、作家・森村誠一氏(87)に脚本を依頼するなど、実現に向けて動いていたが、諸般の事情で頓挫。13年に作家・門田隆将氏(61)の著書「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」が発売され、角川氏が映画化を決意。文庫版の版権を買い取り、映画化の実現に踏み切ったという。

 

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