吉沢亮&杉咲花“NHKの顔”になる前に…映画W主演「キミスイ」作家の最高傑作
俳優の吉沢亮(26)と女優の杉咲花(22)が、映画「青くて痛くて脆(もろ)い」(8月28日公開)にW主演することが5日、分かった。21年のNHK大河ドラマに主演する吉沢と、20年下期(9月28日スタート)のNHK連続テレビ小説のヒロインを務める杉咲が、公共放送の顔となる直前に豪華共演。「君の膵臓をたべたい」などの人気作家・住野よる氏の“最高傑作”に挑む。
大河と朝ドラの顔が、放送前に手を組んだ。最強布陣の「青くて痛くて脆い」の原作は、住野氏の5作目となる小説。デビュー作“キミスイ”が累計200万部を突破、2017年に映画化されるや興収35・2億円とヒットした人気作家が、18年の出版時に「今まで出した本の中で一番自信がある最高傑作」と自負した作品だ。
人付き合いが苦手な田端(吉沢)と、KYで周囲から浮きまくる秋好(杉咲)の大学生2人が秘密結社サークルを創設するが、サークルは次第に2人の意図とは違う方向に暴走を始め、田端は復讐(ふくしゅう)を計画する。タイトルそのままに、青春の痛さやもろさをえぐり出すように描いた問題作だ。
撮影は19年7月16日~8月20日。吉沢主演の大河「青天を衝(つ)け」の情報解禁は9月9日、杉咲がヒロインの朝ドラ「おちょやん」は10月30日で共にクランクアップ後の発表だったため、メールでエール交換したという。
2人に大役を呼び寄せた“福の神映画”は、それぞれの新境地に挑んだ作品でもある。前後半で人が変わったかのような狂気を体現することになる吉沢は「今まで演じたことのない闇の抱え方、屈折の仕方をした役で、観た人から嫌われそうな役だったのですが、演じていてとても楽しかった」とコメント。物語の鍵を握る杉咲は「ただの青春映画ではない、リアリティと深みのある作品になったと思います」と、手応えを口にしている。