槇原敬之被告保釈 約10秒頭下げ「深くおわび」 ファンから「がんばれ」
覚せい剤取締法違反などの罪で逮捕され、今月4日に起訴されたシンガー・ソングライターの槇原敬之(本名・範之)被告(50)が6日、勾留されていた警視庁東京湾岸署から保釈された。保釈保証金は500万円。正面入り口に集まった報道陣の前で、「この度は関係者の皆さま、ファンの皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを、ここに深くおわび申しあげます」と謝罪し頭を下げた。
先月13日の衝撃逮捕から22日、保釈された槇原被告は、午後7時1分、湾岸署の正面入り口から姿を見せた。サンタクロースのような白髪交じりのヒゲをたくわえ、メガネにグレーのスーツの“反省ルック”で、左手薬指には指輪がキラリ。待ち受けていた報道陣150人の前で立ち止まると、謝罪の言葉を並べた。
「この度は関係者の皆さま、そして、ファンの皆さまに多大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを、ここに深くおわび申しあげます。本当に申し訳ございませんでした」。はっきりとした口調で反省の弁を述べると、約10秒間、深々と頭を下げた。報道陣から飛んだ復帰についての質問や、ファンからの「マッキー、がんばれよ」「応援してるぞ」という声援には応えることなく、迎えの車に乗り込んだ。
起訴された4日午後に、担当弁護士が保釈を請求。6日午後2時半ごろ、東京地裁から保釈を認められた。保釈保証金として、1999年の覚せい剤取締法違反による逮捕時より200万円多い、500万円を納付した。
起訴状によると、槇原被告は2018年3月と4月、当時住んでいた東京都港区のマンションで、危険ドラッグ「ラッシュ」64・2ミリリットルと覚せい剤0・083グラムを所持。先月13日にも渋谷区の現在の自宅で、ラッシュ約3・5ミリリットルを所持したとされる。槇原被告は取り調べで所持について大筋で認めたが、使用に関しては「長い間薬物は使っていない」と供述したという。
槇原被告の初公判は、早ければ4月末にも開かれるとみられる。一度目の逮捕では、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を受けた。ファンを再び裏切った2度目の“愚行”に対する、法の裁きが注目される。