フジテレビ「ホンマでっか！？ＴＶ」（水曜、後９・００）に出演する生物学者の池田清彦氏がツイッターで、新型コロナウイルスの感染拡大によるイベント中止や、客足が遠のいている飲食店などの現状を「死活問題」と指摘し、「コロナ不況で日本は潰れる」と危機感を募らせた。

　池田氏は７日に連続投稿。「本当に中小の飲食店やイベント屋さんたちは死活問題。１兆円くらいの緊急予算を組んで損害を補填した方がいいよ。緊急事態ならそのくらいのことはできるでしょう。予備費を使い込んで金がないのは分かりますが」と庶民の思いを代弁し、「自分とフォロワーのためには税金を湯水のように使うけど、国民のためには使わないのね」と政府に対する怒りをぶつけた。

　池田氏の投稿に対するリプライには「休業補償される方は良いですよね。自営業は貸付ですから。借金ですよね。収入無いのに、返す目処も立たないどころか生活もできなくなります」「この状態が２か月続いたら私の同業者さんたちも廃業、無職、ローン返済も滞り自己破産者続出します、これ大袈裟じゃないです」などといった切実な声が続いた。

　池田氏はこうした思いを受けて「国民に命令できる快感に耽っているうちに、コロナ不況で日本は潰れるよ」と現政権に物申した。

　さらに同氏は「安倍政治もコロナ対策も人災ではなく、自然災害だと思っている人は、明日の生活に困るようになっても諦めるのかしら。日本国の究極の権力は国民にあるのだという、当たり前のことに目覚めようね」と、主権在民の原則を踏まえて、庶民が諦めずに声を上げていくことの大切さを訴えた。