NHK経営委員会 議事録は「非公表」…かんぽ報道に介入疑惑指摘も

 NKK経営委員会のが10日、東京・渋谷の同局で行われ、森下俊三委員長(74)は、2018年10月23日にかんぽ生命保険の不正販売問題を報じた同局の「クローズアップ現代+」を巡り、同委員会が当時の上田良一会長を厳重注意していた問題に関し「2018年10月23日の経営委員会の議事録の公表について議論・確認し、不公表を前提にした意見交換は非公表にするという結論に至りました」と明かした。

 この問題は、番組に関するNHKの対応に不満を持つ日本郵政から同10月5日付で「ガバナンス体制の検証」を求める文書が経営委に届き、同月23日に経営委員のみが集まった会合で対応を協議。直後に上田会長を呼んで厳重注意したもの。当時会長代行だった森下委員長らが番組の制作手法を批判し、前会長への厳重注意が放送法が禁じた個別の番組への干渉にあたるのではないかとされていた。

 同委員長は「郵政三社から申し入れがあった際、その状況・経緯を把握するために意見交換した。過去の番組・動画に対するもので、それが違反にあたらないという認識だ。広い意味では番組への意見かもしれないが、編集についての意見ではない」と放送法に抵触しないと強調した。

 ただし、同員長は「経営委員会の説明責任の観点から前会長への注意にいたる議事の経過を補足する資料の公表を検討することを確認した」と明かした。

 市民団体等から辞職を求める声も挙がっているが、同委員長は「ご意見として受け止めております」とした。

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