半崎美子、仙台の高校生と祈りの歌コラボ 3・11被災…卒業できなかった君へ届け

 死者、行方不明者、震災関連死を合わせ2万2167人が犠牲となった東日本大震災は11日、発生から9年を迎えた。

 シンガーソングライターの半崎美子(39)は、宮城・仙台南高等学校の音楽部合唱団とコラボし、代表曲「サクラ~卒業できなかった君へ~」の合唱バージョンを制作した。最新シングル「布石」に収録されている。

 半崎のデビューシングル「サクラ-」は、さまざまな事情により卒業できなかった人たちへの思いを歌にした異色の卒業ソング。2019年3月に東日本大震災の復興コンサートで共演した縁がある仙台南高校の合唱団には、震災で亡くなり、卒業できなかった当時2年生の先輩がいる。

 「サクラ-」のテーマと符合しており、半崎は「(共演した)あの日ほどこの歌に宿っている祈りのようなものを感じたことはありませんでした。だからこそ今回、こうした形で子供たちの歌声をそのまま形にして、ずっと歌いつないでもらえたらと願いました」と経緯を説明する。

 レコーディングは1月22日に仙台市内で行われ、合唱団の17人が参加。団長の同校2年・山尾和さんは「津波で亡くなった合唱団の先輩がいたということを思い出して、その先輩へ『私たちが歌いつないでいるよ』という思いが伝わるような気持ちで歌いました」と打ち明けた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス