“ばらまき男”と接触…愛知30代女性がコロナ感染 陽性50代男性が自宅待機無視
愛知県豊田市は12日、30代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市などによると女性は、4日に感染が判明した後に「ウイルスをばらまく」と言って同県蒲郡市内の複数の飲食店を訪れていた50代男性と店で接触していた。市は女性の職業や国籍を明らかにしていない。
豊田市などによると、女性は4日に店で50代男性と接触。8日に発熱し、喉の痛みを訴えているが、容体は安定している。今後、入院する予定という。女性は家族数人と同居している。
蒲郡市などによると、50代男性は4日、陽性と判明。自宅待機を指示された無視し、同日夜に家族に「ウイルスをばらまいてやる」と話して同市内の居酒屋とフィリピンパブを訪れた。移動にタクシーを使ったとの情報もある。
パブの店員に「陽性だ」と話したため、店側が保健所や県警に通報。保健所職員が接触者に連絡し、店舗内などを消毒、県警蒲郡署員が防護服を着て出動するなどの騒ぎとなった。関係者によると、男性は居酒屋を15分ほどで退店、感染についての話はしなかった。パブには約40分滞在し、隣に座る女性店員の肩に手を回したり、カラオケで歌ったりしたという。
男性は、同居する両親の感染が3日に確認されたことを受け行った遺伝子検査で陽性が判明した。
男性の起こした騒ぎに対しては厳しい批判が起こり、この行為によって感染が広がる最悪の事態が発生しないか案じられていた。