加藤登紀子 20代だった中島みゆきに感銘「たくさんの人生が包括されている。すごい歌」
歌手の加藤登紀子(76)が13日、大阪市内で、歌手生活55周年記念コンサート「55th Anniversary CONCERT 2020『未来への詩』」(6月20日・京都芸術劇場春秋座)の会見を行った。
新型コロナウイルスの影響で出演予定だった3月のイベント3本が中止され、コンサートは軒並み延期になった加藤は「とても楽な日」と苦笑い。
空いた時間でレコーディングに取り組んでおり、記念公演に向けて「55年分の歌手生活を語りつつ、『赤い風船』、『ひとり寝の子守歌』、『知床旅情』、『この空を飛べたら』とか、私の足跡をつむいでくれた歌を丁寧に歌っていきたい」と、穏やかな笑顔で語った。
加藤は1975年の「知床-」を作詞作曲した俳優の故森繁久彌さん、78年の「この空-」を手掛けたシンガー・ソングライター、中島みゆき(68)らとの出会いに感謝。「『この空-』は20代のみゆきさんが作ってるんだけど、たくさんの人生が包括されている。すごい歌だったんだなと改めて思ったりする」とうなずいた。
当日は22~23曲を披露する予定。「必死でプログラムを作っている。曲を削るのが大変。歌いたい歌がいっぱい。いつ何時でも歌いたい曲が500曲くらいある」といい、「今年は(自身の好みを)我慢して、皆さんとの共通項、ヒットした曲というか、キャリアを築いてくれた曲を大切に歌っていこうと思う」と気合を込めた。