パリ在住の中村江里子 12日のマクロン大統領の演説に「安心できる材料は何もありません」
元フジテレビのフリーアナウンサーでフランス・パリ在住の中村江里子(51)が13日、公式ブログを更新し、新型コロナウイルスの感染が拡大するフランスで、12日午後8時からマクロン大統領が約30分間、国民に向けて話したメッセージを伝えている。
中村は「全ての内容を理解できたのではない」と断った上で「予想以上に強烈で、心臓がドキドキし、今、自分たちが置かれている状況に対してより意識が高まりました。安心できる材料は何もありませんでした」と、厳しい現状を訴えたものであったといい、内容を次のように報告。
「戦いのスタートだと。この戦いは数日後、数週間後、数か月後・・先が見えないのだと」
「来週の月曜日からフランス全土すべての学校が休校となります。70歳以上の方は外出しないようにと。勿論、人が集まることは避けなければなりません。お互いに助け合ってください」
「今はフランスが一つになってこの状況を乗り切り、さらにはほかの国々とも手を取り合って乗り越えなければならないと。企業は出来る限り自宅で仕事ができる環境を整えるように。給与の保証などもきちんとやると」
「今は、高齢者、持病のある方々を含めた弱い方々をしっかりと守っていかなければならない。そのためにもみなさんの協力が必要なのだと。幸い、この国の医療は誰もが平等に、金銭的な負担を心配することなく受けることが出来ます。それをこれからも継続できるようにしますと。このコロナウィルスとの戦いによって、様々なことが大きく変わるだろうと」
中村は「あまり危機感なく過ごしていた人たちも、この大統領のメッセージで、今、私たちが置かれている状況がいかに困難なものであるのか理解をし、意識を持つことが出来たと思うのです。それほどまでに強く、まっすぐなメッセージだと思いました」と、マクロン演説を高く評価していた。