小林よしのり氏が危惧、立憲も協力「緊急事態宣言」で権力暴走も…造反の山尾氏に大義
漫画家の小林よしのり氏が14日、自身のブログを更新。私権や報道の自由などを制限する「緊急事態宣言」を可能とする新型コロナウイルス特別措置法が立憲民主党など野党の賛成も受けて成立したことを受け、危機をあおるメディアと権力の暴走を危惧した。
小林氏は「誰か一人くらい自分の周囲にコロナに感染した者がいるか?わしの周囲には一人もいない。コロナが流行ってるというのは、テレビ・新聞・ネットというマスコミの中の世界で、自分の実感としてはないのだ!だが、とうとう『緊急事態宣言』が出されるかもしれない事態にまでなってしまった」と状況をつづった。
その上で、同氏は「立憲民主党を始めとする野党が『安倍首相、あなたにお任せします。どうぞ独裁して、国民の自由を制限してください』と特措法に賛成したからだ」「『安倍首相、あなたが国民の外出を自粛させ、イベント・集会を禁止し、報道を制限してください』と野党が安倍首相に全幅の信頼を寄せ、お願いしたからだ」と、安倍政権に協力する野党への皮肉を込めて持論を展開した。
「安倍首相はいつでも強権を発動する権利を得た」とした小林氏。「マスコミに危機を煽られて、権力者に緊急事態宣言の発動を許し、経済をマヒさせ、倒産、失業、自殺に繋がる『庶民』の苦難を救うのが保守の役割りである」と訴え、「権力の暴走とマス・ヒステリー」に警告を発し続けると表明した。
さらに、小林氏は「造反した山尾志桜里の運命」と題して連続投稿。「立憲民主党の『緊急事態宣言・容認』は『立憲主義』を放棄している、だから反対せねばならないという山尾氏の決断には『大義』がある!」と山尾氏を支持した。
「もはや『立憲民主党』ではなく、『立憲』の看板を下ろして『枝野民主党』と言っておいた方がいい」などと批判した小林氏。「『立憲主義』を愚弄する政党に処分を受けるのなら、堂々と受けれればよい」「山尾志桜里には『立憲主義』を貫く政治家として、とことん筋を通して欲しい!」と激励した。