「熱海殺人事件」開幕 コロナ対策で開演直前まで換気、消毒
舞台「改竄・熱海殺人事件」の「ザ・ロンゲストスプリング」が17日、東京・新宿の紀伊國屋ホールで初日を迎え、本番前に舞台稽古を行った。稽古は公開も予定していたが、新型コロナウイルス感染を考慮し、関係者だけで稽古を行い、無事開幕した。同舞台は2本立てで、もう1本の「モンテカルロ・イリュージョン」はすでに12日に開幕し、5公演を消化している。
同劇場の定員は418席。公演開催に当たり、主催者側はコロナウイルス感染予防にできる限りの手段を取っており、客席、トイレなどの手すりや扉のアルコール消毒、開演直前までの大規模な換気を行っている。観客にも入場口でのアルコール消毒、マスク着用の協力を求めているが、関係者によると「希望された方には席の振り替え、別日への振り替えにも応じている」という。
「熱海殺人事件」は故つかこうへい氏が1973年に発表した代表作。何度も再演を重ね、「ザ・ロンゲストスプリング」「モンテカルロ・イリュージョン」などと変化してきた。「ザ・ロンゲストスプリング」で木村伝兵衛部長刑事を男性俳優集団D2およびD-BOYSのメンバーである俳優・荒井敦史(26)、ヒロインの水野朋子警官役を女優の馬場ふみか(24)が演じている。