「21世紀の資本」試写会 マスクかき集め実施…代表「小さい会社なので経済的な危機も」
新型コロナウイルスの感染拡大で芸能イベントの中止・延期が続く中、映画「21世紀の資本」(20日公開)のトークショー付き特別試写会が18日、東京・日比谷コンベンションホールで行われた。
試写会の開催にあたり、配給・宣伝のアンプラグドは報道陣を含む来場者全員に入り口でのアルコール消毒とマスクの着用を求め、用意できなかった人には配布した。マスクは全国的に品薄状態になっているが、全員に行き渡るよう「必死でかき集めた」(スタッフ)という。
ホールの定員は約200人。最高で190人程度を入れることができたが、来場者はスタッフによると「100人ほど」という。上映前には国際政治学者・三浦瑠麗氏(39)と翻訳家・山形浩生氏(56)によるトークショーが行われたが、司会を務めたアンプラグドの加藤武史代表が冒頭で試写会開催にいたる経緯を報告した。
加藤氏は「こういったイベントを行うことに、ご批判もあると思いますが、私たちは配給・宣伝を担当させていただいております。上映に向け全力で仕事をしよう。そしてもうひとつ。2月下旬から自粛が続き、宣伝もいつもより控えてきましたが、小さい会社なので経済的な危機も迎えました。仕事は宣伝すること。感染対策に気をつけ、イベントを行う決断をしました」と説明した。
映画は、2014年に日本でも発売され、ブームを巻き起こしたフランスの経済学者トマ・ピケティ氏(48)の同名経済学書を映画化したドキュメンタリー。著者のピケティ氏自身の監修・出演で映像化した。