大阪&兵庫 3連休往来に待った 国内初!双方の首長が自主的“行動制限”要望

 大阪府の吉村洋文知事は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、20日からの3連休は大阪府と兵庫県との往来を自粛するよう府民に呼び掛けた。国の専門家から示された緊急対策の提案を踏まえた措置だと説明した。また、兵庫県の井戸敏三知事も記者会見し、県民に大阪との往来を自粛するよう呼び掛けた。双方の首長が国内で自主的に“行動制限”を要望する異例の事態となった。

 府庁で記者団の取材に応じた吉村知事は、20日からの3連休について「大阪-兵庫間の不要不急の往来を控えてほしい」と府民に呼び掛けた。大阪府内では18日時点で117人の感染者が確認され、兵庫県でも医療機関などで感染者が相次いでいる状況を踏まえて、両府県の住民に異例の要請をした形だ。

 府庁で取材に応じる前の同日夕には、読売テレビ「情報ネットten.」に生出演。国から自粛要請があったことを明かした。

 吉村知事は、18日までに専門家から連絡があったとし、「専門家会議で兵庫県は1人の二次感染者から何人に感染するかを表す指標が1を超えていて、さらなる感染の広がりが懸念されている」と説明。続けて「いつ爆発的な感染が起きてもおかしくない。兵庫はさらにそのリスクが高い。大阪、兵庫の行き来もやめてほしい」という意見が出たことも明かした。

 大阪-兵庫間は特に、通勤で往来する人が多いだけに、大阪市立大学大学院経済学研究科教授・朴一(パク・イル)氏は今回の往来自粛要請について、「どうしても中国で武漢を封鎖するイメージでとらえてしまう。都道府県にまたがって通勤している人もいる。やはり企業の協力がいるんじゃないでしょうか」と質問。吉村知事は「どうしても仕事で行かなきゃいけない人は、ケアをして行ってください(ということ)。行楽とか別に無理に行かなくていい人は避けてください」と説明した。

 また、同日夜、兵庫県の井戸敏三知事も記者会見し、県民に「不要不急の大阪との往来を自粛してください」と要請した。

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