シルク・ドゥ・ソレイユ95%解雇 新型コロナ禍…各国公演相次ぐ中止で

 高い芸術性で世界的な人気を誇るカナダのサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は19日、新型コロナウイルス感染拡大で各地の公演が相次いで中止となったことを受け、ダンサーを含めスタッフの95%に当たる約4679人を解雇すると発表した。同劇団は米ラスベガスなど、世界各地で公演を行っているが、米、英、露など各国で予定されていた44公演が中止になっている。

 同劇団は「公演を行う都市や国が、250人以上が集まる場所の閉鎖を決めたため」と理由を説明。「極めて難しい決断だが、他の選択肢はない」と表明した。残るスタッフは、公演が再開されるときに備え、企画などの業務を続ける。

 同劇団は1984年にカナダ・モントリオールで誕生。空中ブランコやジャグリング、ピエロなどに、ロックやオペラの要素を融合させ、元五輪選手も多数在籍するハイレベルなパフォーマンスが人気に。日本でも90年代から「アレグリア」「キダム」「サルティンバンコ」などが上演されている。

 またフランス南部カンヌで毎年開かれるカンヌ国際映画祭の事務局は19日、5月12~23日の日程で予定されていた映画祭をは開催できないと判断したと発表した。複数の代替案を検討中で、6月末から7月初めへの延期が有力とした。

 73回目の今年は、映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」などの作品で知られる米国の映画監督スパイク・リー氏が、アフリカ系米国人として初めて審査員長を務める。

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