「テセウスの船」柴崎楓雅11歳の魔少年 鬼気迫る怪演でドラマけん引

 TBS「テセウスの船」で好演をみせる柴崎楓雅(撮影・棚橋慶太)
笑顔でピースサインをする柴崎楓雅
劇中で対立する柴崎楓雅(右)と主演の竹内涼真
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 TBS系ドラマ「テセウスの船」(日曜、後9・00)が、きょう22日に最終話を迎える。謎が謎を呼ぶストーリー展開で視聴者を引きつける中、鬼気迫る怪演で話題を呼んでいるのが加藤みきお役の小学5年生、柴崎楓雅(ふうが=11)だ。無邪気な小学生のように振る舞いながら裏で主人公を翻弄(ほんろう)し、大量殺人を企てる“魔少年”の素顔とは-最旬の天才子役を直撃した。

 恐怖の“魔少年”がドラマをけん引している。えん罪で大量殺人の汚名を着せられた父(鈴木亮平)を助けるため、過去にタイムスリップして真相を暴こうとする主人公(竹内涼真)を描く「テセウスの船」。最終話で明かされる黒幕と共に、主人公一家を陥れようとする小学生・みきおは後半のMVPといっていい存在だ。

 演じる柴崎は、野球とグミが大好きな小学5年生。竹内演じる主人公とは対立する役どころだが、現場ではむしろ“共犯者”だという。「おすすめのドラマを教えてもらったり、急に壁ドンされたり。演技のことについても聞きました」と、屈託なく笑う。

 撮影前には竹内に「どうしたら怖くなりますか?」と相談。目の動きや見開き方を変え、魔力を調整しながら「みきお」を作り上げていったという。

 小学3年生だった2017年夏に東京・二子玉川で食事をしている時、スカウトされた。もともと映画「るろうに剣心」や刑事ドラマなどアクション作品が好きで、すぐに「やってみたい」と現在の事務所に所属した。デビューからのキャリアはまだ2年弱と伸び代の塊。オーディションの合格率は、大好きな野球に例えて「(巨人の)坂本(勇人)選手の打率くらい」という“強打者”だ(坂本の昨季の打率は・312)。

 「テセウス」に出演したことで反響も大きい。自己最大のセリフ量と存在感を持つ役だったこともあり「友達から『テレビを見たよ』と言ってもらったり、先生が『原作の漫画を全巻買ったよ』と言ってくれたり、うれしかったです」と周囲も反応。公式サイトのプロフィルにはアクセスが殺到した。

 「『テセウス』で怖い役と普通の役(の二面性)を演じ分けられたのは、監督やキャストの皆さんに感謝です。いつかは映画『キングダム』の山崎賢人さんのように剣を使ったアクションをしてみたいです!!」

 最終話では、竹内と台本5ページに渡るシーンを熱演。ドラマの結末と共に、天才子役から目が離せない。

 ◆柴崎楓雅(しばざき・ふうが)2008年4月22日生まれ、東京都出身。17年夏にスカウトされ、18年7月にドラマ「幸色のワンルーム」でデビュー。連続ドラマのレギュラー出演は「テセウスの船」が初。待機作に日本テレビ系ドラマ「FAKE MOTION-卓球の王将-」、映画「約束のネバーランド」など。趣味の将棋はスマホアプリで5級、野球は巨人ファン。現在は祖母に買ってもらったレゴにハマっている。

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