宝塚、東京宝塚劇場で再開 ファン「大歓声」「拍手大きかった」 ほぼ満員、大半マスク姿
新型コロナウイルスの影響で公演を中止していた宝塚歌劇団が22日、東京宝塚劇場で公演を再開し、雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」が午前11時に開幕した。公演を見たファンは、取材に対し、「いつもより拍手が大きかった気がする」と場内の様子を伝えた。
都内に住む10代の女性によると、公演の最後に雪組トップスターの望海風斗が「本当に皆さんせっかく楽しみにしていた公演が中止になってしまい、申し訳ありません。まだ(コロナウイルスの)感染が拡大しているので注意してください」とファンにあいさつ。会場はほぼ満員で、スタッフをはじめ、ほとんどの人がマスクをしていたという。
感染防止策として、入り口にはサーモグラフィーを設置、消毒液はトイレなど各地に置かれた。また、会場内での飲食は禁止に。終演後は混雑緩和のため、いくつかのルートに分かれて退場した。
先月21日から公演された雪組公演「ONCE-」は、この日が千秋楽だった。遠方からのファンも見られ、栃木県から来た70代女性は「宝塚が楽しみで生きがい。昨日も再開が決まって興奮して眠れなかった。今日は大歓声で、すごく皆さんが頑張っていて良かった」と笑顔で語っていた。
宝塚歌劇団は先月29日から中止していた公演を今月9日から再開したが、12日に再び休止。きょう予定されていた全国75カ所の映画館でのライブ中継は中止され、CS専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」で生放送する。本拠地の兵庫・宝塚大劇場は27日から再開されることが発表されている。