宝塚雪組トップ望海風斗 再開舞台で千秋楽に涙「しばらくこの光景を…」 出待ちは自粛
新型コロナウイルスの影響で公演を中止していた宝塚歌劇団が22日、東京宝塚劇場で公演を再開し、千秋楽を迎えた雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」が上演された。
この日の2公演目が千秋楽公演だった。都内の50代女性は「本当に素晴らしかった。いつもの千秋楽以上に良かった」と公演再開を喜びつつ絶賛。雪組トップスターの望海風斗(のぞみ・ふうと)も涙を流しながら「しばらくこの光景を見ていたい」と天を見上げ、会場はスタンディングオデーションで拍手の嵐だったという。
ファンによると、千秋楽の公演後はそれぞれの組の「ポーズ」を、出演者とファンで決めるのが恒例。通常ならば掛け声もあるが「皆さんは声を出さずに拳をあげましょう」と一人一人が心の中で唱えたという。
この日は舞咲りん、早花まこ、美華もなみの娘役3人の退団セレモニーも行われた。会場は今までで経験したことのないほどの拍手だったと別の50代女性は話し「みんな待ちに待ったって感じ。望海さんの涙も人間性が出ていて優しさが出ていた」と回想した。
終演後は「出待ち」が恒例だが、この日は自粛。警備員による「お早めにお帰りください」などの呼びかけが響いていた。
宝塚歌劇団は先月29日から中止していた公演を今月9日から再開したが、12日に再び休止。本拠地の兵庫・宝塚大劇場は27日から再開されることが発表されている。