唐沢寿明 日本版バウアー役「24」主演 「最大の危機だよ」米人気ドラマリメーク
俳優の唐沢寿明(56)が、米人気ドラマをリメークするテレビ朝日系「24 JAPAN」に主演し、日本版ジャック・バウアーこと獅堂現馬(しどう・げんば)を演じることが23日、分かった。10月から全24話(放送枠、放送期間は未定)で放送される一大プロジェクトで、オリジナル版の大ファンという唐沢は「キャリア史上、一番たたかれるんじゃない?俳優生命を懸けて取り組みます!」と気合十分。ファンの熱量を知るからこそ解禁前から批判を覚悟し、熱演で逆風をはね飛ばす意気込みだ。
世界中で熱狂的人気を持つ「24」の日本版。DVD-BOXを所持し、何十回も見返しているという原作ファンの唐沢だからこそ、批判も覚悟の上で日本版ジャック・バウアーに挑む。
作品の壮大なスケールに魅了され、ずっと携帯電話の着信音をジャックが所属する政府組織の内線電話と同じにしていたほどで「俺が、他の俳優がやるって聞いたら『できるわけねえだろ!!』って言うもん。最大の危機だよ。“唐バウアー”を見せますよ!!」と、冗談めかした言い回しの中に決意がにじむ。
米国史上初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生するまでの24時間を描写した米シーズン1がベース。日本初の女性総理候補に暗殺計画が発覚し、CTU(テロ対策ユニット)に所属する獅堂(唐沢)が捜査に乗り出す。
役柄同様、唐沢自身もこれまで幾つもの“難事件”を成功に導いてきた。「ドラマ『白い巨塔』のときは『田宮二郎版を超えられるわけない』と言われたし、映画『二十世紀少年』では『(原作のキャラに)似てない』と言われた。超えようと思ってないし、自分が一番似てないと思ってるんだから」。だが、無欲の熱演でともに大ヒットとなり、結果で逆風をはねのけた。
3月下旬にクランクイン。半年後の放送に向け「俳優をやっていて面白いのは、0か100(の評価)。50とか65とかじゃ、つまらない。興味を持ってもらわないとしょうがないから、どんどん意見を言って、応援してほしいですね。最後は番宣でこびるしかない!!」と“唐沢節”で視聴者に呼びかけた。