OSK桐生麻耶 トップスターとして最後の「春のおどり」

「レビュー春のおどり」製作発表に出席した(左から)荻田浩一氏、楊琳、桐生麻耶、舞美りら、尾上菊之丞=大阪市内
「レビュー春のおどり」製作発表に出席した(前列左から)荻田浩一氏、桐生麻耶、尾上菊之丞=大阪市内
「レビュー春のおどり」製作発表に出席した(左から)荻田浩一氏、楊琳、桐生麻耶、舞美りら、尾上菊之丞=大阪市内
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 OSK日本歌劇団のトップスター・桐生麻耶(きりゅう・あさや)が25日、大阪市内で行われた「レビュー春のおどり」(4月18~26日、大阪松竹座。5月2~5日、東京・新橋演舞場)の会見に出席した。

 今年の7月をもって特別専科へ移籍するため、トップスターとして最後の「春のおどり」となる桐生は「トップを退くことどうこうより、通常運転でいいものをお届けして、OSKっていいなと思ってもらえるようしっかりけいこしたい」と力を込めた。

 尾上流四代目家元の尾上菊之丞が手がける3章構成の第一部「ツクヨミからthe moon」でそれぞれ蘇我入鹿、伊達政宗、堀部安兵衛を演じる桐生。3役の大変さで「私の記憶力の扉が閉じかけている」と苦笑する一方で、「舞台を作るというのは、これくらいのことでないと感動していただくことはできないと身をもって感じた」と明かした。

 新型コロナウイルスの感染拡大で中止となる公演も全国で続出しており、「舞台をできるのも当たり前ではない。そういうこともかみしめてやりたい」と思いを口にした。体調管理については「体温を計っている。手洗い、うがい、個人的には電車に乗るときに何もつかまない。みんなにも厳しく言ってます」と明かした。けいこ中は換気をこまめにしているとした。

 また、コロナ禍の中での会見はホテルの広い宴会場で実施され、登壇者の多かった冒頭で撮影を行うなど、進行も工夫された。約30人の報道陣はマスクを着用し、席の間隔は広くとられた。また、入り口では殺菌効果のある加湿器が2台、体温検知器が稼働し、入場時に消毒が義務づけられた。

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