古市憲寿氏、小池知事会見は「無責任」 自粛要請も補償言及なしに「最悪」

 社会学者の古市憲寿氏が26日、フジテレビ系「とくダネ!」で、25日に行われた東京都の小池百合子都知事の会見に、飲食店などの補償に関する発言がなかったことに「最悪だと思った」と疑問を投げかけた。

 小池知事は会見で週末の外出自粛や、夜間の外出自粛を求めた。これに小倉智昭は「自営で飲食店をやっている方は悩んでると思う」と発言。古市氏も「小池さんの会見で気になったのは、自粛を呼びかけるが、じゃあ補償はどうなのかっていう発言が全くなくて、ぼくは最悪だと思った」と厳しく言い放った。

 その後、古市氏は、知り合いの飲食店オーナーが「すごい怒っている」と切り出し「自粛を呼びかけられました、でもお店はやっていいのか、いけないのか、やらなかった場合の休業補償はどうなるのか。この1カ月、2カ月の自粛ムードでお客さんとにかく来ない。でも賃料は払う、人件費も発生してる中で私たちだけが犠牲にならないといけないのか」と飲食店側の言い分を伝えた。

 古市氏は「それはぼくもすごい共感して。だから割を食ってる人と、そうでない人の差がどんどん広がっていると思う」と指摘。「自粛という言葉だけで日本人の同調圧力に期待して『自粛して下さい』というあいまいな呼びかけっていうのは、個人的にはすごく無責任だなって思います」。

 もちろん小池知事の「時差通勤推進」など評価する政策もあるとしたが「自粛を要請するのなら補償とセットじゃないと。飲食店に丸投げ…」と納得いかない様子だった。

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