【The LDH Times】吉野北人 明るい未来へ前向きに
THE RAMPAGE・吉野北人(23)は逆境にもうつむくことなく、ただ前を向く。2月にスタートした全国アリーナツアーは、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から中止・延期に。メンバーと話し合って「やるべきことはある」と、今月24日には無観客ライブイベントを無料生配信した。現状での最善を尽くしながら、ファンとの再会の日を待つ。
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-ツアー中断にアーティストとして感じることは。
「次が東京公演でしたし、めちゃくちゃ準備して『かますぞ!!』という気持ちだったので、延期になってショックというか、悔しい思いでした。何より、楽しみに待ってくださっていた皆さまに、申し訳なくて。何もできないのがイヤで、メンバーと『やるべきことはあるよね』と会議でいろいろ話し合いました。無観客ライブイベントは自分たちも望んでましたし、お客さんはいなくても何か届けたいというのがありました」
-2月にツアーがスタートした時点で感じていたことは。
「初日をやって、すごく手応えがありましたし、メンバー16人が同じ方向を向いてやっているとすごく感じました。前回のアリーナツアーと比べて、反応やファンのみなさんの年齢層だったり、いろんな変化を感じることができました。お客さんを見る余裕もありましたし。今は状況的にライブができませんが、今後良くなることを信じてますし、『PERFECT YEAR』は1年間あるので、RAMPAGEがより進化できたら」
-新曲「INVISIBLE LOVE」(4月22日発売)は表題曲としては初のラブソングに。
「小竹正人さんの歌詞の世界観がすてきで、小説のようにストーリーがしっかりしていて。実際に歌ってみると、イメージしやすい楽曲。自分の中で主人公を置いて、フレーズも深くてちょっと心苦しい内容なので、その切なさだったりとか、自分の今できる表現を、精いっぱいやらせていただきました。シングル初のバラードにもなるので王道なラブソングかなと想像してたら、しっかりしたリズムもあって」
-出演映画「貴族降臨-PRINCE OF LEGEND-」が公開中。18年に役者デビューしたシリーズでもありますが。
「まだまだお芝居に対しては経験は足りないんですけど、前回よりは慣れもあって、こうやった方が良いとか、カメラのアングルを気にするようになりましたし、確実に成長を感じとってもらえると思います。今回は物語のキーを握る大事な役どころですが、葛藤や闇を抱えてる感じを役では意識して、演じさせてもらいました」
-7月10日公開の「私がモテてどうすんだ」では映画初主演も。
「自分の中では主役に対して、あまりこだわりはなくて。現場では引っ張っていかなきゃという思いはありつつ、ラフな気持ちで、原作があるのでそれに寄せていった感じです。今回はメンズに関しては自分がLDH代表で出させていただいてるので、そういう意味ではうれしくて。今後、LDHを背負って外で戦っていきたいなという欲が出てきました」
-役者業のやりがいは。
「お芝居はやるだけ楽しいなと思えますが、その分、難しいと感じる部分もあって。もっともっと勉強していきたい、というのがありますね。最近は、いろんな監督さんのワークショップに参加してます。自分の中で課題が出てくるんですけど、それもすごく楽しくて。歌もお芝居も好きですし、どっちもちゃんとやりたいです」
-芸能界にあこがれたきっかけは。
「中学校でEXILEさんがはやって、聴き始めて。学校の女の子に『TAKAHIROに似てるね』って言われて。めっちゃカッコイイからうれしくて。それが多分きっかけなんですよね。TAKAHIROさんには絶対、伝えられないです(笑)」
-世の中、自粛ムードが続いてますが、読者に元気が出るようなメッセージを。
「こういう現状だと、どうしても下向きになって落ち込んでしまうとは思うんですけど、こんなときだからこそ、ポジティブになることが明るい未来につながると思います。この状況がずっと続くわけではないので、明るい未来を想像することが、今できること。自分たちもいつでもライブができる準備はしてあるので、この状況を乗り切るように、一緒に頑張れたら」