小池都知事「コロナの危険性しっかり届けてくれた」志村けんさん急死、感染発表から6日
新型コロナウイルスに感染したタレントの志村けんさんが死去したことを受け、小池百合子東京都知事(67)は30日、「最後に悲しみとコロナウイルスの危険性をしっかり届けてくれた」と述べた。都庁内で記者団の取材に答えたもの。菅義偉官房長官もお悔やみのコメントを述べた。
コロナ対策に忙殺される小池知事も志村さんの死に、目を伏せた。記者団の取材に「エンターテイナーとして楽しみや笑いを届けてくれたことを感謝したい」と弔意を示した。
その上で「最後に悲しみとコロナウイルスの危険性をしっかり届けてくれた」と付け加えた。外出自粛要請を出した週末が明けてすぐの訃報に、意味を求めていた。ツイッターでも「日本を代表するエンターテイナー志村けんさんの多くの功労に改めて敬意を表しますとともに、謹んでお悔やみ申し上げます」と悼んだ。
芸能界きっての人気者がコロナウイルスで死去したショックは、株価にもあらわれた。週明け30日の東京株式市場は、午前9時すぎに志村さんが死去した一報が伝わると、感染拡大への危機感から売りが強まった。
新型コロナウイルスの感染拡大で、東京都が都市封鎖されかねないとの警戒感から売りが強まり、日経平均株価(225種)は大幅反落した。下げ幅は一時800円を超え、1万9000円を割り込んだ。終値は前日比304円46銭安の1万9084円97銭だった。
また東京都はこの日、新たに13人の新型コロナウイルス感染が判明したことが分かった。5日連続で40人以上の感染者が出ていたが、大幅に減った。30日までに確認された感染者数は計443人。