休館中にゴッホ盗難 オランダの美術館で…火事場泥棒ならぬコロナ泥棒

 オランダからの報道によると、中部ラーレンのシンガー・ラーレン美術館から30日、画家ビンセント・バン・ゴッホ(1853~90年)の絵画が1点盗まれた。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため休館中で、館長は「怒りと衝撃、悲しみを覚える」と訴えた。

 30日はゴッホの167回目の誕生日で、盗まれたのは「春のヌエネンの牧師館の庭」と題された1884年の作品。春の庭園に女性が1人立つ情景が描かれ、同国北部フローニンゲンの美術館から貸与を受けていた。警察によると30日未明、何者かが正面ガラスドアを壊して押し入った。

 欧州警察機関(ユーロポール、本部オランダ・ハーグ)は27日に「犯罪者らは現在の(感染対策による移動制限などの)状況を利用しようとしている」と指摘し、商業施設などへの侵入増加に注意を呼び掛けていた。

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