「志村けんの木」横に献花台…多くのファン駆けつける 東村山市は自粛呼びかけ
29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため70歳で死去した、ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの志村けん(しむら・けん、本名志村康徳=しむら・やすのり)さんが31日、東京・東村山市の実家に悲しみの帰省をした。
聖火ランナーに選ばれていた志村さんが、出走するスタート地点となるはずだった東村山駅前の「志村けんの木」横の献花台には、多くのファンが駆けつけた。花束の数は1000を軽く超え、午後5時前には市で管理するためワゴン車で運ばれたが、すぐに献花台はいっぱいに戻った。
千葉県から訪れた大学生の20代男性は「感謝を伝えたくて来ました。不要不急とは思わないです。今日、手を合わせたかった」と話した。小学生以下の子供も多く、幅広い層に愛された志村さんの人柄をしのばせた。
一方、警備員は「コロナウイルス感染拡大防止のため この場所に長期滞在するのはご遠慮願います」と看板を持ち、市職員は立ち止まらないように注意を続けた。同市は公式ホームページで献花自粛を呼びかけている。