加藤茶「大好きな志村よ」最後に声震わせ弔辞
3月29日に新型コロナウイルス感染による肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)の追悼番組「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」が1日、フジテレビで生放送され、ザ・ドリフターズの仲間である加藤茶(77)、仲本工事(78)、高木ブー(87)が出演。志村さんへの思いを初めて肉声で語った。
「バカ殿様」シリーズや「だいじょうぶだぁ」などの映像で、ありし日の志村さんを“笑い”でしのんだ同番組。加藤はエンディングで立ち上がり、「志村、ひどすぎるぞ、お前。一番若いお前がおれたち差し置いて天国にいっちゃうなんてな…」「いずれそう遠くないうちに、俺たちもそっちにいくから」「(ドリフの)5人が全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ」とドリフを代表して弔辞を読み上げた。最後の「大好きな志村よ」では声が震え、唇をかみしめた。
高木は「志村は死なない。ずっと生きてる」と話した。
冒頭で加藤は、「まだ志村が死んだって信じらんないんですよね。今でもすーっと出てきそうな気がして。あまりにも早かった…ですよね。多分本人も分かってないと思いますよね、死んだこと」と話していた。
志村さんは04年3月に72歳で亡くなったドリフのリーダー・いかりや長介さんの付き人から、1974年、正式にドリフのメンバーとなった。
残されたドリフの3人は3月30日に公式サイトに「ドリフの宝、日本の宝を奪ったコロナが憎いです」(加藤)などとコメントを掲載したが、マスコミの前に姿を見せることはなく、この日が肉声での初めての追悼メッセージとなった。