フジ「99人の壁」不適切手法で制作 100人集まらずエキストラ使う 謝罪「コンセプト逸脱」
フジテレビは3日、同局番組「超逆境クイズバトル!!99人の壁」に関して、不適切な手法を用いて番組を制作していたと発表した。
同番組は、1人のチャレンジャーが99人の解答者に阻まれながら全問正解を目指すクイズ番組。フジテレビは公表した文書で、「100人の出場者を集めて収録すべきところ、人数が不足した場合、解答権のないエキストラを番組に参加させていたことがわかりました」と明らかにした。
同局は「本番組が標榜している『1人対99人』というコンセプトを逸脱していたことになります」とし、「現在は、企画内容や参加者の選出方法を見直して適切な手法で番組を制作しておりますが、今後、不測の事態で人数不足が生じた場合でも、その旨を明確にした上で放送することにいたしました」と、改善策を示した。
「視聴者の皆様の信頼を損なう形となっていたことを真摯に反省し、番組をご覧の皆様およびすべての出演者、関係各位の方々に心からお詫び申し上げます」としている。
同番組はもともと特番で、18年8月15日など複数回放送され、同年10月にレギュラー番組となった。19年10月26日までに26回放送。今年2月中旬にBPO(放送倫理・番組向上機構)に意見が寄せられ、社内調査した結果確認されたという。次回放送は未定。