東京 新たに新型コロナ感染118人 1日の最多更新 ついに3桁…経路不明81人
東京都は4日、新たに118人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。1日の確認数として最多を更新し、初の3桁となった。このうち感染経路が不明なのは81人で、重症者は1人としている。都内の感染者の合計は891人。死者や既に退院した人を除き、入院が必要なのは817人で、都が3日までに確保した約750の病床数を上回った。
小池百合子知事は4日、118人の感染判明に「命が関わっている。何とか感染拡大を抑えたい。一人一人の行動が防止につながる」と不要不急の外出自粛を強く求めるコメントを発表した。
感染者の拡大が急速に進む中、都は6日には900床まで用意できる見込みとしている。重症者の受け入れ態勢を優先するため、軽症者には都が借り上げた施設に滞在してもらう運用を6日以降に始める。
都内の感染者は1月24日に初めて確認。3月中旬から急増し、同月末ごろからは1日の人数がおおむね60人台から70人台で推移、今月2日にはこれまでで最多の97人に達していた。台東区の病院では集団感染とみられる140人以上の患者が発生。著名人ではタレントの志村けんさんが感染し、3月29日に死去した。
小池知事は感染拡大の防止に向け、都民に不要不急の外出を控えるよう強く要請。この日、日本有数の繁華街、新宿・歌舞伎町は普段より人通りが少なく、カラオケ店やパチンコ店の多くが臨時休業していた。
居酒屋の男性店員(34)は店先に立ち、「客は約7割減っているが、売り上げを少しでも確保するために店を開けるしかない」と人の流れを心配そうに見ていた。