お笑いトリオ・森三中の黒沢かずこ（４１）が、新型コロナウイルスに感染していることが４日、所属の吉本興業から発表された。黒沢は３月２１日に発熱し、同日中に回復。２５日にはテレビ局の撮影に臨んだが、嗅覚、味覚の異常を訴え、２６日以降の仕事をキャンセル。複数の医療機関で診察を受けた結果、３日のＰＣＲ検査で感染が認められた。２５日の撮影に参加した森三中の大島美幸（４０）、村上知子（４０）もこの日、保健所から黒沢との「濃厚接触者」と認定され、８日まで自宅待機することが決まった。

　タレント６０００人を抱える国内最大級の芸能事務所・吉本興業にも、コロナ禍が襲いかかった。同社は４日未明、黒沢の新型コロナウイルス感染を発表。大島と村上も、８日までの自宅待機となった。

　吉本の発表によると、黒沢は３月２１日、予定されていたロケに向かう途中に発熱し、ロケをキャンセルした。同日中に平熱に戻ったが、その後も味覚、嗅覚に異常を覚えたことから、都内の保健所に連絡。複数の医療機関で診察を受けた。今月１日に受診した医療機関で行ったＣＴ検査で肺炎と診断されたため、ＰＣＲ検査を受け、３日夜に新型コロナウイルスの感染が認められた。

　２１日以降に行われた仕事は２５日のテレビ撮影で、スタジオ内で行われたとみられる。参加メンバーは黒沢と大島、村上の３人だったが、大島と村上は当初、医師による判断では、濃厚接触とは認められなかった。２人は発熱などの症状はなく、体調にも変化はなかったため、保健所の判断を待ちながら仕事を行っていた。だがこの日、保健所から黒沢との濃厚接触を認定され、自宅待機が決まった。

　黒沢の感染経路は不明。２１日以降、２５日の撮影以外は基本的に自宅待機しており、他のタレントとの接触はなかったという。現在は肺炎の症状も治まり、咳などの呼吸器症状もないものの、味覚、嗅覚が感じづらくなっている状況が続いており、早期回復を目指して自宅療養を続ける。

　なお、同じ吉本所属のお笑いコンビ・ガンバレルーヤはこの日、愛知・ＣＢＣテレビのバラエティー番組「なるほどプレゼンター！花咲かタイムズ」（土曜、前９・２５）に生出演予定だったが、同局の判断で大事を取って出演を見合わせた。