読売・黒木アナ 小泉経済改革で竹中平蔵氏に「都合のいいように替えたのでは?」

 読売テレビの黒木千晶アナウンサーが5日、司会を務める同局の討論番組「そこまで言って委員会NP」に出演し、郵政民営化担当大臣や総務大臣などを歴任した竹中平蔵氏に激論を挑んだ。

 小泉純一郎元首相の経済政策についてのテーマトークで、経済学者の朴一氏が「竹中さんのやったことで、切り落とされた人へのセーフティーネットが弱かった」と、格差拡大を指摘。竹中氏は「よく言われますが、拡大していない。小泉内閣の前後で拡大しているんです」と反論した。これに黒木アナは「(小泉政権の「聖域なき構造改革」で)自分に都合のいいように作り替えたんじゃないですか?」と尋ねた。

 人材会社・パソナグループの会長などを務める竹中氏は「はっきり言ってくれますね…」と思わず苦笑い。「派遣というのは90年代からずっと増えている」と説明。司会の辛坊治郎氏が「そういう会社のそういうことをしていた人がトップになるのはどうかと彼女は言ってるわけです」と説明した。

 竹中氏は再び苦笑いし「私が関係している会社だけじゃなく、すべてのヒューマンリゾース会社すべてが人材紹介、正社員の紹介をやっている。シーソーみたいに正社員が増えれば派遣社員が減る。トータルでいいのは景気が良くなること。働く人が増えますから」と熱弁した。

 黒木アナは「ああ言えばこう言うで、全然答えてくれない。自分の都合のいいように替えたんじゃないですか?替えているように見えるんですって言ってるんです!」と反論したが、竹中氏は「替えてませんって。こっち(正規)が増えればこっち(派遣)が減るんだもん」と持論を展開。黒木アナは討論の末に「私は煙に巻かれたようでもやもやしてます」と口をとがらせていた。

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