九州を中心に活躍しているお笑いタレントのゴリけん（４６）が新型コロナウイルスに感染したことを６日、所属事務所のワタナベエンターテインメントが発表した。３月２５日の志村けんさんから止まらない芸能人の感染公表。テレビ界ではロケやスタジオ収録を休止したり、ドラマの放送を延期したりするケースも相次ぎ、芸能界のコロナ禍は広がる一方になっている。

　九州の人気者を、新型コロナが襲った。

　ワタナベエンターテインメントによると、ゴリけんは３月２９日朝に３７・３度の発熱があり、当日予定されていた撮影を中止して自宅療養。３０日朝には平熱に戻り、咳（せき）やのどの痛み、味覚、嗅覚の異常症状もなかったため、その日から数日間、撮影などの仕事を行った。４日朝に再び３８・０度の発熱があったため、かかりつけの医療機関を受診。医師の指導に従って福岡県内の医療機関でＰＣＲ検査を受け、５日夜に感染が判明した。現在は呼吸器系の症状や味覚・嗅覚異常はなく自宅待機中。受け入れ先の病院の手配が整い次第、入院予定だ。

　期間内に収録した番組関係者には、陽性判定確定後すぐに連絡。各社に対応を依頼したといい、同社は「すべての濃厚接触者については、指定の保健所でＰＣＲ検査を受けることとなっております」と説明した。

　ゴリけんは九州地区でテレビのレギュラー５本を持つ売れっ子で、パラシュート部隊と全国を旅するテレビ西日本の冠番組「ゴリパラ見聞録」（金曜、深夜０・５５）は１２局にネットされ、ＣＳのフジテレビＯＮＥでも放送される人気番組。番組のフェイスブックではこの日、「出演者やスタッフの安全を考慮して、当面の間新作ＯＡを見合わせと致します」と発表した。