ラジオ各局の新型コロナ対策は?アプリ出演にドア開放、アクリル板や紫外線殺菌も

各出演者がテレワーク出演する様子を伝える吉田尚記アナ(ニッポン放送提供)
飛沫を防ぐために、スタジオにはアクリル板を設置=ニッポン放送
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 話すことを仕事にしているラジオ局は、飛沫対策を中心に新型コロナウイルスに対応している。消毒用の資材・機材を設置したり、アクリル板を出演者の間に設置したり、そもそもスタジオ内に入る人数を制限したりと放送継続のため、可能な限りの努力を続ける。TBSラジオ、ニッポン放送、文化放送の7日午後10時時点での、取り組みをまとめた。

 ◆入室管理

 文化放送ではスタジオフロアと勤務スペースを守るため、入り口を施錠し、一般社員や番組立ち合いなどを理由にした来客の立ち入りを禁止にした。また、スタジオ内に入れる人数も文化放送は「出演者+1名まで」と規定。副調整室と呼ばれるディレクターやミキサーが仕事をする部屋も4人までとしている。

 ニッポン放送は「放送に携わる関係者以外の入室を厳しく管理」していると発表。TBSラジオもスタジオエリアは原則、制作関係者以外の立ち入りは禁止。社員証の「見える位置での着用を義務」とし、管理を徹底している。スタジオ内の入室も「必要最低限の人数」と制限している。

 ◆消毒

 各局とも、アルコールなどを用いた消毒を行っている。ニッポン放送では1週間以内にスタジオ用に紫外線殺菌照射装置、副調整室用に空気清浄機能付オゾン発生器を設置する予定と発表した。

 ◆スタジオ内の設備

 各局ともアクリル板を設置している。しゃべる際に出る飛沫が共演者やスタジオ内に飛び散らないようにする“ついたて”で、下の隙間からメモを通すなど、早速順応している放送作家もいた。

 TBSラジオではシンプルではあるが、ドアを開きっぱなしで放送する様子が、「伊集院光とらじおと」で伝えられた。外部の音が放送に入ってしまうのを避けるため、防音仕様になっているスタジオのドアは閉めておくのが基本なため、伊集院は「本来は密閉しておくべきの扉を開けっ放しで生放送をやろうと」と説明していた。ほかに、スタジオ・編集室の廊下側の扉も開放しているという。

 こうした扉の開放については、ニッポン放送の「ラジオビバリー昼ズ」でも話題にされていた。

 ◆遠隔出演

 6日深夜放送のニッポン放送「ミューコミプラス」では、ゲスト、アシスタントがテレワーク出演を敢行した。スタジオフロアに簡易な別スタジオを作り、1部屋に大勢が集まらない様にもしている。

 文化放送は番組別に各出演者の所属事務所と相談の上、電話やスカイプでの出演、あるいはウェブ会議アプリの「ズーム」を用いた出演で対応。TBSラジオも極力、ゲスト出演を電話に加えてスカイプやハングアウト等のアプリを用いた出演に切り替え、「やむを得ない場合」は、別室や別テーブルを用いる。

 (注・本稿は、新型コロナウイルス対策についての質問の回答や、各番組で明かされた内容をもとにまとめられています。そのため、各局の全ての対策を記載しているわけではありません)

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