藤井七段 新型コロナで延期前「最終対局」で菅井八段に勝利 王位戦挑戦者決定リーグ
将棋の藤井聡太七段(17)が10日、大阪・関西将棋会館で実施された第61期王位戦の挑戦者決定リーグ白組で菅井竜也八段(27)と対局。全5戦で3勝無敗同士の対決を制し、同組優勝に前進した。
最終局に勝利すれば、紅組優勝者との挑戦者決定戦に進出する藤井七段は「最終局も落ち着いて臨めればと思います」と抱負を語った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が出る中、双方がマスクをして対局した。藤井七段は「本対局が行われるからには最善を尽くして戦おうと思っていました」と思いを明かした。
新型コロナへの日本将棋連盟の対応で、愛知県在住で大阪、東京が長距離遠征に該当する藤井七段は、今後の対局が5月7日以降に延期となる。長期間の待機を余儀なくされることについて藤井七段は「しばらく対局が空きますけど、実力をつけて次の対局に臨めればと思っています」と真摯(しんし)にコメント。
AbemaTVで見守った将棋ファンに対しては「このような状況の中でご観戦いただきましてありがとうございます。自分自身、次の対局まで少し時間が空くことになりますが、その間も精進して、次の対局でも勝利をつかめるようにと思っております」とメッセージを送った。
なお、約1カ月間の対局延期の影響で、7月19日に18歳を迎える藤井七段は、棋聖戦でチャンスを残す最年少タイトル挑戦(現記録=屋敷伸之九段の17歳10カ月24日)の更新がピンチになっている。