映画監督の大林宣彦さんが死去 “尾道三部作”手がける 16年に肺がんで余命宣告
「時をかける少女」など、尾道を舞台にした有名作品を手掛けた映画監督の大林宣彦さんが10日午後7時23分、肺がんのため東京都世田谷区の自宅で死去したことが11日、明らかになった。82歳だった。葬儀・告別式は家族葬を行い、後日お別れの会が予定されている。
大林さんは1938年、広島県尾道市出身。1977年に映画「HOUSE/ハウス」で監督としてデビュー。82年にふるさとを舞台に「転校生」を発表し、その後「時をかける少女」、「さびしんぼう」の“尾道三部作”を手掛けた。
2004年には紫綬褒章、2009年には旭日小綬章を受章した。2016年8月にはステージ4の肺がんで余命3カ月と宣告され、転移するがんと闘病しながら映画制作を続けていた。
4月10日には新作「海辺の映画館-キネマの玉手箱」が公開される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で映画館が休館し、上映が延期されていた。