大林宣彦さんの遺体葬儀場へ 弔問の左時枝、言葉少な…

 弔問に訪れた左時枝=都内
 遺体を乗せる車両をパラソルや傘を差して囲む関係者
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 肺がんのため10日に死去した映画監督の大林宣彦さん(享年82)の遺体が12日、都内の自宅から家族葬(密葬)を営む葬儀場へと移された。午後2時半頃、関係者が大型のパラソル5本と黒幕でガードする中、遺体は玄関に横付けされたワゴン車に運ばれた。妻でプロデューサーの恭子さんは遺体に寄り添い、助手席の長女・千茱萸(ちぐみ)さんと共に葬儀場へと向かった。

 午前中は女優・左時枝(73)が弔問。映画「22才の別れ」(07年)、「野のなななのか」(14年)に出演した左は約30分、最後の時間を過ごし、「恭子さんとお話しました」と言葉少なだった。

 死去した日が当初の公開日だった遺作「海辺の映画館-キネマの玉手箱」(公開延期)の関係者は「初日の夕方に舞台あいさつを予定しており、監督が亡くなった19時23分は、ちょうど終わるくらいの時間でした。監督が『この映画をしっかり頼むよ』と言ってくださっているように思っています」と話した。

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