斎藤工 ミニシアター救済訴え 「色んな世界との出会い」もらった自らの原点
俳優の斎藤工(38)が13日、YouTube上で生配信された「ミニシアター・エイド基金」のキックオフ記者会見に出席。新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉館の危機にさらされている全国のミニシアターを救うべく協力を呼びかけた。
この日は感染拡大防止のためにオンライン上で会見を開催。クラウドファンディングを通じ、全国62団体68劇場の小規模劇場を支援する「ミニシアター・エイド基金」の賛同者を代表して、斎藤と女優の渡辺真起子(51)が会見に参加した。
ウイルスの脅威でミニシアターに閉館の危機が迫っている。斎藤は人命が最優先とした上で「ドイツの芸術支援を見ていると、日本が置かれている環境だったり、これからどうなっていくのか先行きが見えない」と他国との芸術支援の差を冒頭で訴えた。
人気俳優として数多くのドラマや映画に出演する斎藤だが、ミニシアターは「色んな世界との出会いを頂いた」という原点。ウイルスとの戦いに勝利した後に「戻ってくる希望の星がミニシアター。この場所がどうなっていくかを模索したい」と賛同経緯を説明し、「ミニシアターが存続していくことを願っている」と基金への協力を呼びかけた。
会見では、全国の劇場支配人と中継をつなぎ、ミニシアターの厳しい経営状況が語られた。是枝裕和監督もコメントを寄せ、「映画館は人生の一部です。こっそり泣いたり、自分を奮い立たせたり、街の風景を一変させられる、次の世代に受け渡していく場所です。この場所を維持し、未来を継承していくために連帯する必要がある」とミニシアターの重要性を訴えていた。
会見終了の午後5時半時点で、910万円のクラウドファンディングが集まった。目標額は5月14日までに1億円を目指している。