ミニシアターを救え!プロジェクト 白石和彌監督 フリーランス「途方に暮れている」
新型コロナウイルスの感染拡大による上映自粛で劇場の存続危機に直面している小規模映画館(ミニシアター)。政府に支援要請するべく6日に立ち上がった「SAVE the CINEMA『ミニシアターを救え!』プロジェクト」の会見が15日、オンライン上で行われた。
会見では、13日に開始したクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」で、当初1億円の目標が、すでに8000万円を超えたと報告。また政府へ向けた要望書への署名は全国から6万6000以上集まり、同日、内閣府など4省庁に提出した。具体的な対策の返答はなかったものの、ミニシアターの現状をしっかりと伝えるなどして第一段階を終えたと説明した。
映画「孤狼の血」などで知られる映画監督・白石和彌氏(45)は、来月10日にクランクイン予定だった新作の撮影が中止に。撮影の大半を長野県で予定していたが「ロケハンだけ先行してやったんですけど、緊急事態宣言が出て東京から来るのは自粛してほしいと言われました」。6月頭に変更して調整しているが厳しい状況だという。
また、制作に関わるスタッフの9割がフリーランスであると告白。「フリーのスタッフは半年先とか、いつ仕事が回ってくるのか分からない状況で、それぞれが途方に暮れている」と現場の現状を伝えた。
同プロジェクトには、是枝裕和監督(57)や、諏訪敦彦監督(59)、俳優の井浦新(45)、安藤サクラ(34)らが参加している。