大阪府の吉村洋文知事が１６日、大阪市中央区の大阪府庁で会見を行い、「大阪を越えて和歌山、奈良のパチンコ店に行くのを控えて」と府民に“お願い”した。

　新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言にともない、大阪府や兵庫県は民間施設に休業要請を行ってきた。しかし吉村知事によると、府内の施設が軒並み休業する中で、大阪府を出て和歌山県や奈良県で営業している店に行く客がみられるという。「仁坂さん（和歌山県知事）らからも話があった」と和歌山県、奈良県からの要請もあったと明かした。

　他県まで渡って利用している施設については「パチンコ店や夜の店などです。お客さんが府を越えて和歌山や奈良に行っている」とし「感染拡大を防ぐために、ぜひ控えていただきたいと大阪府からお願いしたい」と府民に呼びかけた。

　大阪府では、休業要請を行った民間施設に対し、個人事業主に５０万円、中小零細企業に１００万円の支援金を実施すると１５日に発表。具体策について吉村知事は「詰めているところ」とした上で「スピーディーに、公正に渡すことが大事」と話した。