吉村府知事、休業要請無視の施設名公表 西村新型コロナ対策担当相に「やりたい」と直談判
大阪府の吉村洋文知事が21日、MBSテレビ「おうちにいようよ ちちんぷいぷい&ミント!」に大阪府庁から生出演。新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言の中、休業要請に応じないパチンコ店などに対し、店名を公表する考えを改めて明かした。
吉村知事は「やりすぎじゃないかというご意見もあると思いますが」とした上で、「府民の皆さんから多くの情報が寄せられていて、一番多いのがパチンコ店。ほとんどパチンコ店です」と報告。
休業要請の手順について、まずは電話とし、紳士的に応じる店舗も多いとした。
しかし、「無視されたり、ガチャンと切られたり、そういところもやっぱりある」といい、「そうすると文書でお願いします。現地の調査もやって。文書でお願いしてもご協力いただけないところがあって、そこに多くの人が集まってるという事情があれば、感染拡大防止のために措置法に公表するという規定がありますので。本意ではないですけど、パチンコ店が中心になると思うんですけど、公表してでも感染拡大を抑えていきたいと思っています」と強い決意を明かした。今週末に判断するという。
ロザン・宇治原史親は「法律に基づいて、段取りをきちんと踏んでやられるということなので、公表は仕方ない」と同意。開いている店に足を運ぶ人にも「休業要請されているということは、生活にどうしても必要ではないということ。そこに行く人の意識というのもある」と苦言を呈した。
西村康稔新型コロナ対策担当相もこの日、休業要請に従わない施設名の公表など、強い措置をとるとした。このことについて、大阪府と国で同じと言われると、吉村知事は「調整をしないといけないので、僕から直接、西村大臣に申し上げたんです。大阪府はこういう状況になってると」と明かした。
「措置法も結局、最後は国と調整しないといけないルールになってて、よくわかんない法律になってるんですけど、大臣に直接申し上げて『必要だから知事の判断でやりたいと思う』って。大臣も了解していただいたんで、最終的には国とも調整した上で、どうしても仕方ない場合だけ、今週末に判断したいと思います」と再度、説明した。
今後については、中小企業などへの家賃補償を挙げ「現場知事として強烈に発信して実現したい」とした。