広島のシンボル「お好み村」が営業自粛 コロナ感染拡大で豊田理事長「苦渋の決断」

 お好み焼き店が集まる広島の名所「お好み村」(広島市中区)が21日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて22日から5月6日まで営業自粛することを決めた。

 今年55周年を迎えた「お好み村」は24店が営業しているが、2月に入って客足が減り始め、3月は店ごとの売り上げが3~7割減った。国内外からの団体旅行の中止や修学旅行の延期なども相次ぎ、3、4月分で169件あった団体予約もすべて取り消しになるなど苦しい状況にある。

 4月からは、ほぼ全店で持ち帰りの肉玉そばを850円から550円に値下げするなどして対応してきたが、広島県でもコロナ感染者が増加傾向にあることから営業を自粛することになった。

 全店でつくる「お好み村組合」の豊田典正理事長(54)は「感染拡大を防ぐために我々も協力していくことを決めた。苦渋の決断だが、一日も早く終息に向い、また多くの人に広島のお好み焼きを食べに来てもらいたい」と話した。

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