大阪府の吉村洋文知事が２１日夜のツイッター投稿で、新型コロナウイルス対策で実施している休業要請の対象事業者が個別に協力を求めても応じない場合、特措法４５条に基づいて施設名を公表する意向を示した件で、公表方針だけを見て「ワーワー騒いでる知識人、ＴＶコメンテーター」がいると指摘。「現場で行なわれているのはこういうことだよ。この動画見てから発信してくれ」として、出演番組で説明した内容を投稿した。

　動画で吉村知事は、「やりすぎではないのかというご意見もあるんですが、多くの情報が寄せられ、ほとんどがパチンコ店です。実際のところ」と一般からの通報内容を明かした。

　現場の対応に関して「われわれもいきなりではなく、まず電話でお願いして、紳士的に応じてくれる店もたくさんありますが、電話でやっても、無視されたり、ガチャンと切られたり、そういうところもあります」と実情を説明した。

　さらに「今度は文書でお願いします。現地調査もやって。文書でお願いしてもなお、ご協力いただけず、多くの人が集まっている状況があるんであれば、感染拡大防止のために、法律に規定がありますので、本意ではないが、公表してでも感染拡大を抑えたい」と述べた。

　西村康稔経済再生担当相は２１日の会見で、知事の休業要請に応じない施設を名指しして休業を求める強力措置に踏み込むことも検討していると明らかにし、菅義偉官房長官も「複数の知事からパチンコ店について相談をいただいている」と説明した。