岡江さん 3月下旬「コロナに気をつけなきゃ」と 6日に容体急変…家族も対面できず
女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎により23日朝、都内の病院で亡くなった。63歳。同日夕、所属事務所の副社長が都内の自宅前で取材に応じ、岡江さんの夫で俳優・大和田獏(69)とは容体が急変した6日を最後に会えていなかったことを明かした。
岡江さんは今月3日に発熱し、しばらく4~5日様子をみるように指示され、自宅療養していたが、6日朝に容体が急変し、緊急入院。すぐにICUで人工呼吸器を装着した。副社長の中田美香氏によると、肺炎の症状があり、高熱で息も苦しい状態だったそうで、PCR検査を受け、新型コロナ陽性と判明した。
芸能界では3月29日にタレント志村けんさんが感染公表後に肺炎で死去。志村さんも当初は症状が重くはなく自宅療養していたが、3月19日に発熱と呼吸困難の症状が出て、20日に都内の病院に搬送され、そのまま入院。21日から人工呼吸器などを付け、人工心肺による治療も受けたが、力尽きた。
感染を防ぐため、志村さんと同じように、岡江さんの家族は入院後に面会もかなわかった。中田氏は「(志村さんと同じように)遺骨を家で待つという感じですか?」と聞かれると、「…そうですね」とうなずいた。家族は遺骨が戻ってくるのを待つだけだという。
中田氏が最後に岡江さんと会ったのは3月下旬。いつも健康に気をつかっている人で、「いつもと変わらず元気でいました」。手洗い、うがいなどのコロナ対策もしっかりやり、「(コロナに)気をつけなきゃね」と話していたという。あまりの突然の別れに「事務所も家族も受け止めきれていない」と、終始、涙声だった。
大和田と長女で女優の大和田美帆(36)は外出を自粛し、現在、症状は出ていないという。