小池氏 「ゴールデンウイーク」は「ステイホーム週間」
東京都の小池百合子知事は23日、臨時の記者会見を開き、新型コロナウイルス特別措置法の緊急事態宣言後に問題化しているスーパーの密集解消策として、買い物を3日に1回程度とするよう都民に求めた。また感染拡大の防止に向けて「今年は『ゴールデンウイーク』ではなく『ステイホーム週間』」と外出を控えるよう訴えた。
感染者数の最も多い都内での身近な「3密(密集、密接、密閉)」回避へ、小池氏が声を大にして訴えた。「毎日の買い物を3日に1回程度にしていただきたい」
小池氏は「スーパーの業界団体と連携して取り組む」と強調。具体例として①混雑しない時間帯の情報発信②買い物かごの数の制限③高齢者や障害者、妊婦らの専用時間帯設定④曜日や時間帯による特売やポイントアップキャンペーンの中止⑤品出し時間を工夫して開店時の行列回避-などを挙げた。
商店街対策では過密防止を求める横断幕やチラシの作成、注意喚起の取り組みにも補助金を支出する。金額などの詳細は今後詰めるとしている。
都内では緊急事態宣言後の外出自粛要請に伴って繁華街の人出が減った一方、地元の商店街やスーパーに出掛けるケースが増加し、3密懸念の声が出ていた。小池氏は買い物に行く人数の絞り込みや時間帯を分けるなどのルールを厳しめに設定する必要があるとの考えを示していた。
会見では大型連休中も外出自粛を継続するよう呼び掛け、企業には大型連休期間に12日間の連続休暇、出勤抑制やテレワークの推進を求めた。都民にも「今年は『ゴールデンウイーク』ではなく『ステイホーム週間』だ。不要不急の旅行を控え、特に他の道府県の観光地などには行かないようお願いしたい」と訴えた。
公園での密集、密接などを避ける取り組みとして、都立公園などでの駐車場や遊具広場の閉鎖も決定。観光地の高尾山(八王子市)ではケーブルカーが4月25日から5月6日まで事業者の協力を得て運休することになったことも明らかにした。