岡江さん、放射線性肺炎が起こっていた可能性も 「たにみつ内科」谷光利昭院長の見解

 女優の岡江久美子(おかえ・くみこ、本名・大和田久美子=おおわだ・くみこ)さんが、23日午前5時20分、新型コロナウイルスによる肺炎のため東京都内の病院で死去した。63歳。東京都出身。所属事務所が同日発表した。岡江さんが今年1月から2月にかけて放射線治療を受けていたことで免疫力が低下していた可能性について、「たにみつ内科」の谷光利昭院長が23日、デイリースポーツの取材に応じて解説した。

 「岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなられました。聞けば、初期の乳がんの術後に放射線治療を受けておられたようです。放射線治療により、骨髄抑制が起こって免疫力が低下することがあります。しかし、乳がんの術後の放射線治療はそうならないように照射します。

 初期の乳がんならホルモン療法を併用している可能性もありますが、ホルモン療法で免疫力が低下することはありません。初期なら抗がん剤も使用していないはずです。

 今回は免疫力の低下が重症化に…と言うより、合併症としては稀ですが、放射線性肺炎が起こっていた可能性がありえます。乳がん術後の放射線療法は、2方向から照射しできるだけ肺には当たらないよう工夫します。ただ、場所が近いためにどうしても肺に放射線がかかってしまいます。そのため中等症から重症の放射線性肺炎が1~2%の割合で起きます。

 断言はできませんが、喫煙が肺炎の増悪因子であるように、くすぶっていた放射線性肺炎が、コロナウイルスに感染されてからの病状を一気に悪化させた可能性があるかもしれません」

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